おいしい渋みはお茶の味わい

隠園と呼ぶにふさわしい、標高400mほどの山の影にひっそりとたたずむ茶園で育ったお茶は山の優しさと厳しさを感じさせるようなお茶に仕上がりました。
特に渋みに個性があります。口に含むと舌の上を刺激する研ぎすまされた渋みを感じ、その後でじっくりと甘さと香りが広がっていきます。この特徴から、お茶の渋みを語る上で、おいしい渋みと悪い渋みが何であるかを教えてくれるようなお茶です。いい渋みは、強く感じながらも嫌味を残さずにすぐに消え、後に広がる甘さと香りの邪魔をしません。爽やかで突き抜けるような渋みには、上質な紅茶にも通じる気品があります。
冷茶で飲むと、辛口の日本酒のような切れのある味わいを楽しむことができます。