種から育てた土地の味
在来とは、特定の品種をさす名前ではなく、昔ながらの種から茶畑をつくる農法で作られたお茶の総称です。最近は接ぎ木をして品種を統一して畑を作ることが一般的になり、希少なお茶になってしまいました。種を蒔いて作るため、一本一本が異なった特徴を持つチャの木になり、また接ぎ木とは異なり根が土の奥まで伸びるため、土地の味わいを感じさせてくれるお茶になります。このお茶は、在来でありながら非常にバランスがよ
く、ほっこりとした味わいと複雑に変化する奥深い香りをお楽しみいただけます。
※一般的な品種、やぶきたにはない味わいがあります。一本一本特性の異なる茶葉をまとめて仕上げるため味にばらつきがでやすいのですが、茶匠望月さんが絶妙の蒸し加減と製茶で在来とは思えない、まとまったお茶に作り上げられています。
さまざまな方法で煎れてお楽しみいただけます。やぶきたと飲み比べると、その魅力がよりわかりやすいでしょう。