適切な栽培環境と、製造工程によって作られたお茶は、春先の風薫る茶畑の香りをとじこめています。
その香りは品種、土地、作り手の意図などで決まります。
まさにお茶は自然とひとが織りなす芸術品です。
茶茶の間では、そんな自然を感じられるようなお茶、作り手のポリシーを感じることができるお茶を、
選んでおります。
お茶を、選ぶときに大切にすることは「単一農園 単一茶種」
現在主流のさまざまな農園の茶葉や品種を合組(ブレンド)するお茶ではなく、
ひとつの茶種、ひとつの農園にこだわり、そのお茶だけがもつ味、香りを大切にしています。
素晴らしい個性や魅力をもったお茶たちとお客様の出会いをご提供すること。
「お茶を楽しむ」という文化を広めること、おいしいお茶を後世に残すこと。
それが茶茶の間の願いです。
たくさんありすぎて迷ってしまう茶茶の間の煎茶を少しわかりやすいように分類してみました。
そのお茶がどの項目に印象が残るか、特徴を感じるかという分類です。
選ばれる項目が多いほど良いお茶、というわけではなく、そのお茶のキャラクターを表しています。
味は香りの影響をとても受ける感覚で、「味わい」の印象は香りを切り離して話すことはできません。
その為「香り」と「味わい」の区別は難しいのですが、飲んだ時の印象で口内の感覚と鼻に抜ける
香気のどちらが記憶に残るか、そのお茶の特徴となるかで区別をしています。
「香り」に関しては飲む前から、飲み終わった後まででどれくらい印象が残るかという区分です。
「余韻」というのはあまりない分類だと思います。飲み終わった後に味わいや香り、
お茶の気配を感じられるか、という印象をとらえています。
私たちがお茶をセレクトする際の要因として大きな要素にしているために設けた項目です。
香りの印象が残るお茶です。器を口にもっていくまでの香り、口に含んだ時の香り、飲み終わった香り。
その印象が強く残るお茶です。別のチャートで香りの種類による分類もご紹介しています。
味わいに印象が残るお茶です。
うまみや優しい甘みやお茶らしい濃厚な味わいが楽しめるものをセレクトしています。
お茶を飲んだ後の余韻、飲み終わった後にお茶に包まれるような、お茶の香りが体の中から
リフレインするような、息をするたびに香りが伸びるような、そんな印象があるお茶です。
お茶によって感じられ方は異なりますが、飲み終わった後に長く香りやお茶の感覚が残るものを選びました。